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パーソナルカラー診断に行ったはなし。 [がんばって書いたやつ]

 パーソナルカラー診断。

 人によって似合う色味が違うのをパターンにまとめたもののうち、どれが自分に合うものなのかをプロに見てもらうというやつですね。

 数年前からなんかみんなイエベだのブルベだの言い始めているな……とは思っていたのですが、お化粧しないし、もう年とってそんなに頻繁にはおしゃれもしないしなぁ……と自分には関係ないものとしていました。

 ネットで見かけた「血管が緑色に見えたらイエベ」をなんとなく信じていて、私の血管は緑だからイエベなんだな、黄色人種だし黄色っぽい茶色っぽいベージュっぽい色味のものを着ていればおとなとして無難に大丈夫だろうな、とうっすら思っていたのです。あと春夏秋冬の意味がわかってなかったので、イエベとブルベそれぞれに四季があるのかなと思っていた程度の知識でした。ちがった。半分ずつだった。

 しかしながら通販でばっかり服を買っていると、似合うかどうか鏡に当ててみることをしないわけで。「いいと思うけど似合いはしない」という服が多くなっていくのですよ。店舗に行かない人はこれわかると思うんだけども。

 通販での服選びの失敗を減らす。それには、一度は色を見ておいてもらったほうが今後の無駄が減るのでは……? という気持ちで、診断を受けてみたいなとじわじわ去年あたりから思いはじめました。

 でもねー。パーソナルカラー診断をやっているサロンは比較的ひっそりしているというか、中がよくわからないというか、クチコミ信じたくても踏ん切りがつかないというか、美容室とかと違って目に見えてわかる「良し悪し」「向き不向き」がないので初心者には敷居が高くてねー。

 今回、友達が「誰か一緒にいこうー」とTwitterで言っていたのによっしゃぁぁ!チャァァンス!と名乗りを上げて、彼女の知り合いからTwitter経由で知ったというところに行ってまいりました。


 とても。とても! 楽しくて意外だったので、以下体験談です。(行きたいなーと思い始めた時に体験談のブログをたくさん見ましたがそういう方々と違ってオシャレ知識皆無なので、40歳キモオタ系女性の体験談としてお読み下さい)



 今回お世話になったのは、telantheraさん。ファッション関係のお仕事をされている先生が、親身に丁寧にじっくり診断してくださいました。

 予備知識として「色の布をいっぱい顔の下に当てて顔の見え方の違いを確認するらしい」という程度は知っていたのですが、これ、自分の顔だと最初はよくわからなくてねー。一緒に行った友達のを見てると「あ、これかわいい感じ」「これいいっぽい?」となんとなーくわかるんだけど(でも口に出して言えるほどの自信はない)。

 これが自分のだと「これは……一応悪くはないのでは……?」「いやいい感じっぽいけど、濃い色は薄い顔の私には強すぎるのでは……?」「ふつうっぽく見えるから大丈夫な色では……?」みたいにふわんふわんと迷っちゃって、なかなか良し悪しがわからず。

 オータムだけは絶対にないな、というのはわりと最初からはっきりわかりました。すんごい老ける、というのが明瞭だった。サマーかウィンターがいい感じだけど濃すぎる色もあるかな……顔が暗く見えてるんじゃないかな……(これは単なるレフ板効果だった)。そしてスプリングはなんかこう……一般的な色というか、普通に安心できる色なんじゃない……? べつに悪くはないんじゃない……? という気がしてしまってねー。似合う似合わないとは別に、社会的なイメージというか妙な固定観念が邪魔をしてちゃんと見えないというか。

 そんなこんなで何度か行きつ戻りつしてようやく「なるほど……ガツンとした色は私をはっきりした顔つきに見せてくれるらしいな……これは顔色が悪いわけじゃなく強いのだな」ということがわかりました。

 カウンセリング、こちらが納得するまで先生が繰り返し布をあててくれます。先生は布をそんなに当てなくても判別は出来ているので、お客さんがその結果を実感出来るまで付き合ってくれる、という親切設計ですね。結局、私はウィンターのクールという診断結果でした。

 こちらのサロンの方式は、シーズンの中をさらに4つに区切ってわけるやり方。つまり全体では16パターンに分類され、細かいのと同時に説得力のある感じになりますね。

 そして分類が終わったあともさらに、冬のカラーの中でも特に合うものとそうでないものを細かくチェックしてもらえます。これで面白かったのが、最初に春夏秋冬全体をがんがん見比べていった時に感じた「よい……のでは? そうでもないかなどうかな……?」みたいな迷いが全然ない。冬の色ばかりをがんがん身体に当てていくと「わぁ! すごい! 全部! 全部似合う! これが私!?」って少女漫画のヒロインみたいになる。感覚が全然違って面白かったです。これ、春とかを当てていったら似合わないことがわかったのかな。


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 下がウィンターの私、上が一緒に行ったサマーの友達。真ん中に小さく畳んであるのは、準似合う色。

 こうして写真で見ても、だいぶ違いますね……私には茶色がない。そしてふたりとも許される黄色がはちゃめちゃに少なく、オレンジ系は許されない。マスタード系の色が便利でよく身に着けていた私、ショックです。帰宅して見てみてわかったけど、他の服もオータムの色ばっかり。つまり老けて見える系ばっかり。

 なぜそうなっていたかには、心当たりがあります。

 「いい年したオタクが黒い服ばっかり買ってると、ひと目でオタクダサ厨ニが伝わってしまう。華やか過ぎない程度に色のある服を買えば、それなりに常識のある35歳に見えるかもしれない」と、5年前買った服が今もまだ現役。つまり、好きな服とかでなく「一般人を装える服を選ぼう」ということをしていたわけです。

 根暗なオタクだから、華やかな色は気後れする。となると、マスタードとかカーキとかベージュとかブラウンとかに行くわけですよ。落ち着いたいい年の人はそれだろう! みたいな考えになる……その結果が「実は老けて見える一番似合わないチョイスだった」というね。ダメダメだね!

 診断の結果、全身黒どんどんいけのお墨付きを頂き、モード系で黒レースや変形トップスがいいと、先生におすすめしてもらいました。

 私の若い頃を知っている友人たちなら「あぁー」と言うところですね。はい。私は20代のころ一時期、そういう服が異常に好きでした。黒くて凝った服ばっかり着ていた。ていうか今も本当は好きだし一枚も捨ててないんだけど、前述の理由で着ないようにしていたのです。

 年をとったからやめよう、と思っていた好きな服装を「ほんとはそれが一番似合ってるんだからいいんだよ! 好きな服着よう!」と言ってもらえた状態ですよ……人生の伏線回収ですよ、BGM盛り上がって泣くところですよ……。

 ちなみにこれは同行のサマーな友人(同い年)もおなじでした。ラベンダーとかピンクとかかわいい色合いが好きな女子であった友人、もう大人なんだからとダークめな色をチョイスしていたら、本当に似合うのはかわいい色合いのほうだったというまったく同じパターン。

 若い頃に好きだった服、似合っているから好きになっていた、という部分もあったんでしょうね。それだけじゃなくて趣味の問題もあるだろうけど。でもなんだか感慨深いです。


 他、使用しているお化粧品のチェック(私はほぼ化粧しないので持参しませんでしたが友人はめっちゃ春で揃えてたので買い直し嘆いていました)、実際にメイクアップ(私は普段化粧しないのでBBクリームのつけかたがわからずうろたえていました)、色選びのコツや他に合いそうな色を教えてもらたりカルテを作っていただいたり。

 まさか人類に似合うとは思っていなかった、青ピンクの頬紅がオススメとして登場したときは、友人とふたりで「嘘だありえない!」という気持ちになりました……頬にはたいたら綺麗なピンクになった。人間用だった。トカゲ系星人用ではなかった。そういうものだったのか……あの青ピンクは……。(蛇足ですが普段化粧をしないためチークに対してどうしても違和感があるのですが、冬はチークなし血色なしもOKとのことだったので肩の荷が下りました)

 ひととおりカウンセリング受けることで、ウィンターの人としての色選びの心構えやモチベーションががっちり出来上がり、便利かもなー程度で受けたのに、似合う服着たいな! という前向きなきもちになりました。


 今回受けたのはカラー診断のみでしたが、他にもファッションに関する相談のコースはいろいろあるようです。何が似合うのかだけでなく、どういう服が着たいのか、どうすれば似合うのかなどカウンセリングもあるみたい。

 今はすっごい満足していていろいろな服のサイトを見てまわって(どうしても秋色に目が行っては違う違うもう黒でも許されるんだ……みたいになってる)、全身フューシャピンクになるすごいワンピースを買っちゃおうか迷ってるほどの浮かれっぷりですが、方向性に迷ったらまたお願いしたいなと思っています。丁寧で、ファッションに対する情熱が伝わってきて、なおかつ顧客の好みを尊重してくれて居心地のいいカウンセリングでした。


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 写真は頂いたカルテ(メイクアドバイス入り)と、布を閉じたカラーチップ。店舗で本物の服を選ばない生活なので、PCモニターのショップサイト写真と見比べてがんばって確認していますよ。たのしい。

 合わせやすいベースアイテムカラーを中心に、自分に似合うカラーの服だけを選んで買い揃えることで、服と服の色バランスは自動で取れていくのであわせるのらくちん、という色布を駆使した解説もしてもらいました。時間なくて上と下と適当にひっつかんで着てきてもばっちり合うという。すごい。

 今後はしっかり活用して、無駄なく似合う服を選んでいきたいところです。黒とか! 黒とか黒とかまたがんがん着る!


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