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気に入っている香水のはなし。 [だらだら]

 ドラクエビルダーズ2のおかげで、相変わらずブログの更新が滞っております。

 20時からプレイして今21時だから21時半までやろう(就寝リミット22時)と思って気づいたら23時、みたいな状態が続いてるのでね……なんかもう……すべてがシドーに向いています。早くシドーとしあわせになりたい(現在ラストステージ突入中)。

 とりあえずくちを開くとシドーの話しか出ないのですが、シドーのことは最後までやってからちゃんと書きたいので(書かないと破裂するからね……たぶんね……)、今回はぜんぜんべつのはなし。

 現在使っている香水が楽しいよ! というはなしをします。


 和のかおりをメインにした、日本の香水メーカーさんです。あ、こっから先のかおりについての感想は、あくまでも私の主観ですよ、と自分の審美眼……審美鼻に自信がないので先に宣言しておく。本当に主観です。しかもこれ以前に使ってた香水は4種類しかない、香水素人一般人の鼻です。

 ラインナップは、「ラムネ」「和肌」「うす紅」「花見酒」「力士」「はちみつとレモン」「花街」「光芒」「紙石鹸」「ほうじ茶」「黒革」「ヒスイ」「紫陽花」「柚子」「落雁」「沈香」。和モノミーハーなオタクにジャストフィットな、浪漫あふれるいいお名前が揃っていますね。

 ブログ書くならば、と思って昨日全種類嗅いできました。東急ハンズで。なんとなく全体的に「夏休みか冬休みのおばあちゃんとおじいちゃんの家で感じるいいかおり」が多い(ほめてる)です。現在40歳の私にとってのおばあちゃんとおじいちゃん、ですのでもう完全に昭和ですよね。今の70代以上の方はもっと近代的なかおりがしそう。

 私はちょっとネットでバズってた「力士」を普段愛用しています。りきし。スモウレスラー。鬢付け油のかおりもしつつ、天花粉とおばあちゃんの鏡台の引き出しみたいなかおりです。最後の方どんどんあまーく変化していくのが、なんか落ち着きます。

 「和肌」(やわはだ)も買いました。こちらはちょっと色っぽい。色事がお商売の和服美女(お手頃価格)の風情。そんなに高嶺の花じゃないあまったるーい感じがいいです。色気を出したいときにつけよう! と思ったのに、機会がまったくおとずれない。力士が気に入っちゃってるし。体重的にも力士がとっても似合うし。

 さわやかっぽい名前の「ラムネ」や「はちみつとレモン」は、かなりチープなかおりです。ラムネはラムネ駄菓子のかおりだし、はちみつレモンは嗅いだ瞬間に「すっぱ!」って思った。結構強烈にチープ。でも多分それはわざとであり狙いであり、チープ故にあふれるキュートさとわかりやすさと強烈な個性なんだよね。たぶんね。つけたあと馴染むとレトロ可愛さが出てくる感じ。現代的な和服を着こなしてる若いお嬢さんからこのかおりがしたら楽しいだろうなぁ、と思った。

 そして名前とコンセプトが気になって昨日のお目当てだった「黒革」。昨日嗅いで、ちょっと悩んで、そして買いました。これがね。すごいんだ。くさいの。すごいくさい。スモーキーっていうとかっこいいけどつまりはタバコ臭い。でも嗅いじゃう。くさいのに嗅いじゃうし買っちゃう。具体的にどんなかおりかお伝えすると「お金持ってて仕事ちょー出来てめっちゃ上品にうさんくさい喫煙者のおっさんのにおい」なのですよ。ポマードかオーデコロンつけてて、メジャーじゃない煙草を吸ってて、いつもアルカイックな笑顔でうさんくさいけど仕立てのいいコートとスーツ着てる昭和の頃の40代男性のにおい。

 もっと詳しくいうと、昭和の時代に18歳で地方の中小企業の経理部に入った高卒女子の私が、営業部トップで43歳で他の人と全然違う素敵なスーツ着てていつも笑ってる男性社員(普段の仕事で接点なし)にたまたま自販機前で遭遇してジュースをおごってもらったときに感じたにおい、です。

 わかりにくいかもしれないので別のパターンでいくと、昭和の時代に7歳で田舎の曽祖父の葬儀に連れて行かれた幼女の私が、テレビで見たかっこいい役者さんみたいな見た目の続き柄不明で親族から遠巻きにされてるおじさん(曽祖父の隠し子、公認)が廊下の隅で黒電話で静かに怖いっぽいこと話してるのを聞いて怯えていると、振り返って私がいるのに気付いたおじさんがにっこり笑ってごめんね、こわくないよ、って頭を撫でてくれる時にふんわり漂ったにおい、です。

 上記2つのストーリーはフィクションです。いや、あのね、架空の記憶が蘇ってきちゃうくらい、具体的なにおいなんですよ。かおりというよりにおい。おじさんの顔も体温も浮かびそうな。そういうおじさんにトラウマがある人は絶対に嗅いじゃいけないくらいの。あまりにも具体的にイメージが想起されるにおいだったので、機龍警察を読んだり同人誌を書くときに(具体的には警察官僚のおっさんについて考えるときに)ティッシュにつけて置いておこう、絶対はかどる、と思って買いました。自分からおっさんのにおいがするのはちょっとアレなので、物体につける限定になると思います。

 あと気になったのは「花見酒」。一瞬嗅いだだけで「日本酒のにおいがする!」ってなった。けどお酒臭いわけではない。日本酒に感じる「いいにおい」をアレンジした感じで、しばらく嗅いでいたいにおいでした。身につけるとなると……お酒のにおいがする女性になってしまうかな……でも嗅いでいたい。

 「紙石鹸」「柚子」「落雁」「沈香」は、名前から想像されるかおりがわりとそのままで、でもくどくはない感じ。普段遣いに違和感のないあたりでしょうか。「花街」は、なんで花街でこれなのかな……という疑問が浮かぶくらいふつうにいいかおりで、フェミニンではあるけどわりと上品な感じだった……。「うす紅」は、なるほどな、という程度の……これも普通にいいかおり。春っぽい。「光芒」も厨ニ感あふれる名前よりはだいぶ爽やかで伸びやかな、明るく元気な小学校の先生みたいなかおりだった。

 「ヒスイ」は正直いうと水場の芳香消臭剤でこういうのあったな……という……いや、昔の。昭和のそういうやつ。昔のパッケージのサンポールとか置いてある感じの。金木犀でトイレを思い出してダメな人には向かない方向性のやつだった。ただしその分清潔感はあるやつだった。

 「紫陽花」はちょっと強すぎた。あれ、紫陽花ってこんなんだっけ、ってなった。むせ返るように暑い梅雨の花みたいな。びっくりしたけど、好きな人は好きなやつかな……。「ほうじ茶」は、緑茶に近いかな……飲むならもうちょっと焙じてほしい気もするけど、香水だとこのくらいがいいのかな、みたいなかおり。


 いぬが部屋にいた頃は、いぬの鼻によくないので香水のたぐいは控えていたのですけども。しばらくいぬいないし、力士って名前が堂々としすぎてて気になるしで、一年ちょい前くらいに買ってみたのですよ。

 でも、かおりをアピールしたいということはまったくないので、もっぱら自分用です。おなかに1押しシュっとして、上から服を着るのが常。デスクでぐったりしているときとかにふわっとかおります。

 つらいときは、手首に1押ししてすぐ両手首をこすりつけます。これだと他人にもかおりが行くかな……ごめんね……とは思うけど、これやると電車の中で吊り革につかまった手首が顔の前にきて、いいかおりなんだ。通勤ラッシュでぎゅうぎゅうでも二の腕の内側だけちょっと甘い。

 昼過ぎにはもうかおらなくなるので、つらい日用には小分けにしたアトマイザーも持っています。わけるとアルコール臭が強くて最初イマイチだけど、ちょっと待てば甘くなるのでおやつの時間~夕方くらいがほんわりします。午前が会議の日とかね……ぐったりしながらつけるよね……。

 あとは寝るちょっと前に枕にプシュッとしとくのも好きです。寝てる間いいかおり。小学生のころは、枕元に手作りポプリを置くのに憧れたくちですからね。りぼんで読んだ知識とかでね。あ、これ、昼間のやつとは違う香水にしたほうが、休まる気がしてきた。今度はそうしよう。


 かおりものは体調が悪くなる人も多いのであまり派手にはやらないけど、節度を保てばつらい脳をだまくらかす手段としていいと思うのですよ。なんかいいかおりがしてると、ぼんやりしやすい気がする。かおりの記憶は長く保たれるというけど、「力士」の昭和なかおりによって自分が楽しく無意識に元気に過ごしていた子どもの頃の記憶が蘇ってトリップしているのかもしれない。

 全然根拠がなく個人の体感だけですが、そんな感じで今の香水を愛用しているのかもしれないですね。あとづけだね。いい感じに記事まとめようとしているね。


 兎にも角にも、合う合わないが人によってものっっすっごぉく違うのが嗅覚の不思議なところですし、おすすめはしないですけどいろいろ嗅いでみてトリップ出来るやつ探すのも楽しいかもしれません。

 ジェイセント、一部の蔦屋書店やハンズに展示販売あるので気になる方は行ってみて下さい。通販でサンプルセットも取り寄せ可です。私が力士を買ったときは実店舗大阪梅田オンリーだったので、今はだいぶ人気なんだろうなー。今更感な記事だったらすまんですよ。でも楽しいので嗅ごう。昭和の記憶を持つ人はぜひ。

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